50代の趣味

舞台「MOTHER」に出演します。

舞台「MOTHER」

私事ですが今回オーディションに合格して大林素子さん主演の舞台「MOTHER」に出演することになりました。今回は、舞台の紹介と、なぜオーディションを受けようと思ったか、オーディション当日のアクシデント、そして台本を読んで感じたことについて書かせていただきます。

両親が経験した戦争を子どもたちに伝えるために

舞台「MOTHER」加齢と言うけれど、年齢を重ねるからこそというものだっていくらでもあり、それは誇らしく、しかも、前の世代と後の世代、電話は黒電話からスマホ、白黒テレビから4Kと、どんどんと移り変わっていく時代。自分の両親が少しでも経験している戦争を子どもたちに伝えるのは、私たち世代の大事な役目のひとつ。

舞台「MOTHER」私の祖父は町の消防団員で、戦争で爆発した火薬庫の火を消しにいきました。火薬庫の火は次々と燃え移り、このままでは町に火が広がると、祖父が中にいたにもかかわらず、そのまま扉を閉められて35歳で亡くなりました。だから私は祖父を知りません。そして、祖父の写真は本当に若い…

リビングのソファーで犬と一緒にテレビを見ている息子。その平和で何の心配もない幸せな毎日は、先代たちの犠牲があったから。舞台の台本を読んで、そう思うようになりました。

大林素子さんと舞台「MOTER」

MOTER

主演は元全日本バレーボール、キャプテンを務めた大林素子さん。大林素子さんのイメージはなんといってもバレーボール!実は私も娘も大のバレーボールファンで、地方にいた時全日本バレーボール女子が来ることがあり、こんなチャンスはない!!と、娘の学校を早引きさせて、見に行ったことがあるくらい。でも、彼女は演技がしたくて、蜷川幸雄氏に何回も何回も頼み込んで、ついに舞台に立つことができ、この「MOTHER」は今年11年目を迎えます。これはオーディションに来ていた人たちから聞いた話で、ますます出たくなりました!

アクシデントだらけの最終オーディション

舞台「MOTHER」

最終審査の日その前の仕事が急になくなり、せっかく都内まで行くならと目黒に引っ越した友達の家に寄りました。お茶を飲んだのは良かったけれど、オーディション会場までの乗り換えを調べるのに携帯で検索。遅れてはいけないと友達に駅まで車で送ってもらいました。

改札に入ったら、えええええ携帯がない!

携帯がなければオーディション会場もわからないし、遅れてしまうと連絡もできない。しかも、引っ越したばかりの友達の家は降りたバス停がサレジオ教会だということしか覚えてなくて、かなり歩いたような気もするし、住所も携帯のラインにあるだけ。

とにかく信号待ちのタクシーに飛び乗って「サレジオ教会に‼️」と。もう、行けば何とかなるかもと思うしかなく、とにかく、「危険を顧みていいから!」なんて、今思い返すとわけのわからないことを運転手さんに頼んで、サレジオ教会からぐるぐる走り回ってもらいました。右かも、いや、左かもと行ってもらってたら、友達のマンションを発見!!
タクシーに待ってもらって、マンションに。
あっ、部屋番号もわからない!
ところがそこで、私を送って帰ってきた友達にばったり!
携帯を鷲掴みにして駆け戻り、タクシーでオーディション会場に!
遅れるかもしれませんのでとメッセージを入れて、目黒から両国にすっ飛ばしてもらいました。

あいにく高速は渋滞。
もう万事休すかと思いましたが、運転手さんの機転のきいた運転でなんとか到着!無事オーディションを受けることができました!

これは、携帯がないと何もできない時代になったことを思い知らされた事件でもありました。

携帯がなかったら、私はただのオーディションをすっぽかした人。それが、なんとかオーディションを受けられ、キャストという素晴らしい結果をいただき、今回があります。どれだけのものに感謝すればいいかわかりません。

友達、タクシーの運転手さん、サレジオ教会には、神様がいたのだと思います。

舞台「MOTHER」

この舞台は、心を込めて演じさせていただきます。

舞台「MOTHER」

舞台「MOTHER」主演は元全日本バレーボール、キャプテンを務めた大林素子さん。ペナルティーのワッキーさんや、般若の金田哲さんもキャスト。

舞台は知覧。といえば、もうお分かりかと思うのですが、特攻隊の話。特攻隊員の母と言われた、富屋食堂の鳥濱トメの物語です。私の祖父の時もそうでしたが、人の命が、こんな扱いをされた時代があったのかと、いつ思い返しても、悲しすぎて、言葉に詰まります。

悲しいなんてもんじゃない。息子が死ぬのをわかっていても、泣くことすら非国民と言われて許されないなんて。自分の子どもがそんなことになったら…

舞台情報はこちら。

舞台「MOTEHR」

私は全公演出演します。

そして、ご覧になれなくても、戦争から今までの激動の時代。その大部分を生きてきている私たちは、考えることと、伝えていくことがあります。大切な役目を担っていると思うと、また、頑張れる!そう思いませんか。

今回の記事をきっかけに皆さんが戦争について考えるきっかけとなってくれると嬉しいです。

ABOUT ME
野田佳代
野田佳代
1961年大阪生まれ。元松竹芸能専属タレント。 現在、英会話教室を開いて、もうすぐ20年目。 年に50本は観る映画好き!美しいこと、知的なことはとっても大切。ペットは犬とハリネズミ。